見えないシミの恐怖 Ⅰ
前回は見えるシミのお話でしたが、さらに!怖いのは見えないシミです。
白い綿コートをお持ちになったお客様。
白い物はあとからシミが出てくるので入念にチェック!です。
合間に「汚れやシミはありますか?」とお聞きすると、
「ん~~、ないと思うわ!ヾ ^_^」
「そうですか‥‥‥(^_^;) 」
とお聞きしつつも、さらにチェックを続ける私。
イガイとしつこいんです、私‥‥‥A型ですから。
下の写真を見てください!
一見なんともないように見えるでしょ!
白い綿コートの肘の部分なんですが、
よく見るとうっすら黄色いものが見えると思います。
見えた感じを出せないかなぁ、と画像ソフトでいろいろいじってみました。
多少コントラストを変えたら、シミが少し見えるようになったので
こりゃいい!と使ってみました(^_^)b
実際はこんなには見えないんです。
お客様も 「あるといえば、あるような‥‥‥‥?」
でもこの道30年の私にはピン!とくるんですね。
なんか‥‥ついてる?!
横からのぞくようにしてみたら、うっすらとなにか付着しているのが見えました。
お客様の目の前でそこに、あるものを当てると‥‥‥‥‥‥‥
黒く見えているのがシミ!
実は紫外線を当てているんです!
これ、ブラックライトって言います。
真っ黒ですね、ふつうの蛍光灯とぜんぜん違います。
点灯すると・・・
青白く光ってるの、わかります?
よく、ディスコ、あ、いまはクラブか、
とか幽霊屋敷とかについていますね。
その下を通ると、白い服を着ている人はポワ~と浮かび上がります。
浮かび上がるって、マジックじゃなかったですね。
白色の衣類は、たいてい蛍光剤で染めています。
その蛍光剤が反応して、暗くても服のところだけ見えるんです。
店頭にいつもありますから、試してみたい方はご遠慮なくどうぞ!
暗くなってからのほうがよく見えますから、夕方に来られるとよろしいですよ!
このお客様も夕方来られ、シミが浮き出て見えるのでビックリしていました。
なぜ、私がこんな物を使っているかというと
- 蛍光剤が抜けている
- 逆に、付くはずのないところに付いている
- アミノ酸がついている
といっても、ピンと来ませんか?
1は白色の衣類がところどころネズミ色っぽく見えたり、黄色く見えたりしたとき。
蛍光剤が何らかの原因で取れたからです。
2は色物のトレーナーやTシャツを洗濯して、色がまだらになったときや、全体の色がうすくなったように見えるとき。
蛍光剤の入っているふつうの洗剤で洗ったからですね、色物用の洗剤を使いましょう。
3は食べこぼしや無色の飲み物を付けてしまったとき。
タンパク質はアミノ酸が数十個から数千個結合してできたものですから、これらに反応します。
最近は清涼飲料でもアミノなんとかって、あるでしょ!
ですから、そんなものが付いていたら、ブラックライトなら、たとえ目で見えなくてもわかります。
このようなシミ、いまは見えませんが、このまま保管して時間がたつと・・・
目に見えるようになってきます。
つまり、シミがある‥‥‥ウッ ・゚・(ノД`)ヽ アセアセヽ(´Д`)ノ
とみなさん嘆くわけですね!
無色のシミの中身としては多い順に
- 汗
- 油、清涼飲料水、果汁などの食べこぼし
- 卵白や体液などのタンパク質
- ハイターやカビ取り剤などの洗浄剤
油以外は、水で落ちるものばかりですね。
特に最後のやつ、これみなさぁ~~ん、要注意ですよ!!
ハイターは強力な漂白剤ですから、めったに使わないとお思いでしょう?
でも、カビ取り剤も同じ成分だって知ってました?
次回はこれをやりますね。