見えないシミの恐怖 Ⅱ
前回の続き、見えないカビ取り剤の話です。
液体の漂白剤には「酸素系」と「塩素系」があります。
カビ取り剤は「塩素系」、プールの水の独特のにおいの成分です。
「酸素系」は色物用、「塩素系」は白物専用。
つまり、「塩素系」は漂白力がかなり強い!
このカビ取り剤はスプレー式が多いですよね。
各カビ取り剤の画像をクリックすると、使い方の注意がわかります。
防護めがね、マスク、ゴム手袋をしてまで使わなければいけないことがわかります。
これが知らぬ間に飛び散って、服に付いていることがよくあるんです・・・
このように、だいたい半日から一日たつと色が抜けてしまいます。
これはお客様がお風呂でカビ取り剤を使って、綿パンの色が抜けてしまったものです。
カビ取り剤メーカーでは、体への影響は使い方の注意に明記してあるのですが、
衣類に付いた場合の注意はあまりしていません。
服を色が抜けてもいいようなものに着替えないで、そのままお使いになって、
このようになってしまうことが多いですね。
また自分で使っていなくても油断できません。
飲食店や駅、デパートなどのトイレや洗面所の清掃に使われていることがあります。
漂白目的のほかに、殺菌効果も高いので
こういう不特定多数の人が使う場所ではよく使われています。
清掃後すぐでまだしずくが付いてる、なんて状態の時は気をつけた方がいいですよ。
かといって緊急の時はほかのトイレを捜すってのも無理でしょうが(^_^)
さぁここでクリーニング屋さんにも困った状況が起きます。
この無色のシミ、乾燥や仕上げのプレスの熱で黄ばみになって出てくるんです。
手間はかかりますが、再度しみ抜きしてお返しすることになります。
でも付いていたのが、ハイターやカビ取り剤だったりすると
色が抜けてしまったり、最悪生地が破れることも‥‥ヽ(゚ロ゚; )ギャアア!!
申し訳ありませんがこういう場合、まず弁償は不可能です。
クリーニング屋さんの方でもこういう事態は予測不可能だからです。
ですから、そうならないよう、皿のような目でチェックするわけです。
ついでに鼻も使います(^○^)
私、鼻が効くんです、戌年生まれですから。
受付で時間がかかるm(__)m のはこのためですから、
お客様も長~い目で見守ってください(^。^)