そんなわけで、ウェット(水洗い)で洗っているところは、クリーニング代はドライ料金に比べ、

手仕上げだと2倍(機械仕上げで1.5倍)の料金になる、ということですね。

「え~~、そんなに高いの?! 」

「ドライよりウェットの方が?」

 

そうなんですよ!

だってものすごく手間がかかるんですから。

 

ここまでが、前回の続きでした。

 

たとえば、みなさんもやったことある人がいると思うのですが、

ウール100%水洗い×バツのマークが付いているセーターを例に取りましょう。

 

家庭で水洗いする場合、注意する点として

  • ぬるま湯で最初から最後まで洗ってください
  • 中性洗剤を使ってください
  • 干すときは平干しで干してください
  • etc、etc‥‥‥

と非常に気を遣って、しかも手間をかけて洗わなくちゃいけません。

でもこれはプロでも同じ事!!

プロでも水洗い×バツの品物を洗うには非常に気を遣います。

 

トーゼン、家庭で洗うより、もっときれいにしなくちゃいけないですし,

家庭では、ぜったい、絶対、ずぇ~ったい!洗わないものをぅぅぅぅぅ~、水で洗うのは、

型くずれやしわ、色が抜ける、色が移る、縮む、伸びる…  (___ ___ ;)尸マイリマシタ・・・

などの問題が、ドライの何十倍も起きやすいのです。

 

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ウェットクリーニングの模様です。

「スィング洗い」といって、まるで赤ちゃんをあやすようにゆらゆらと洗います。

ほんと、やさしいです、、、ねむくなるようにやさしいです。

あっ、まぶたが閉じてきた・・・ね~むれ~、ね~むれ~・・・

不安になってきました。

機械屋さんに聞きます。

「あの~、これで手洗いしてるみたいに、洗えてるんですか?」

「だいじょぶでっす~!」

ケツのアクセント上げるんじゃねーよ!

よけい、不安じゃねーか!

 

けっきょく、洗い上がった衣類を見たら、今まで手洗いしていたのと変わりありません。

汚れも落ちてる・・・うん。

よし!これで楽できるぞ!! が・は・は・は・は (゚▽゚*)▽゚*)▽゚*)▽゚*)▽T*)

 

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ウェット用の洗剤や仕上げ剤など…このコーナーだけで11種類。

まだまだ、あります。

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こちらには7種類。

素材、染料、アイテム、風合いの違いで、これらを使い分けます。

 

あんまりいろいろ取り揃えるもんで、先代(うちのじじぃ、あっ失礼、じさま、父です)に

「オレの頃は、せっけんだけで洗ったもんだ!!」

「・・・」

「なんで、そんなばかみたいに材料買ってんだ!」

「もったいねぇじゃねぇか!」

「・・・」

もったいないのは、ひげ店長も同感。

「でもよ~、親父ぃ、いまはいろんな繊維が出てきてるし、・・・。」

「これ、これ! 『ミンク加工』なんかお客さんに評判いいんだぜ!」

 

じつは、親父の寝ている毛布に『ミンク加工』という、毛布の肌触りがミンクみたいになる

加工をして、シレッとしていました。

「なんか、さいきん、すぅ~と眠れるなぁ?・・・毛布か!?・・・前より気持ちいいなぁ・・・。」

「おまえ、なんか洗い方変えたのか?」

「・・・ん、ふふ、ふふふh」

「気持ち悪いヤツだな、・・・。」

・・・

こうして、ひげ店長の思惑通り、チャクチャクと材料が増えていくのでありました。

 

さすがに、水洗い×のものを水洗いするんですから、

それまでドライで取れなかった汚れやシミが取れて、きれいになります。

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これ、すべてウェット後の洗浄液です。

黒くなったり、茶色くなったり、しまいには染料の色まで出ます。

 

あっ、赤くなってるの、気になりました?

「色がほかのものに移ってるんじゃないの?」

家庭で洗って、色移りさせたことがありますね!

ご心配なく!

この中には色移りを防ぐ薬剤が、洗剤といっしょに入っているんです。

ですから、お祭りの半纏や紅白の幕のように、色移りがとくにしやすいものでも

白いところが白いまま、すっきりと洗えるんです。

ひげ店長に手抜かりはありません(笑)

 

すると…

 

セーターやズボンは、ドライで落ちなかった汚れでごわごわしていたものが

ふんわりした柔らかさと、するっとした着心地になります。

 

こればっかりはいくら文章で説明してもむずかしい。

じっさいに体験されてみるのが一番いいと思います(^_^;)