トレーナーに付いたマジックのシミ
さて、きょうのお題は…
「トレーナーに付いたマジックのシミ」
「ネットで調べたら『えびすや』さんが落としてくれそうだったので…」
商工会のセミナーで作ったホームページを見てくださったようです。
できたてほやほやで当店のすべてをお伝えできていないのですが、
とりあえずしみ抜きや色掛修正、虫食いやすり切れなどの修理の料金が載っています。
料金が不安な方は参考になさってください。
個人店は高いって思われてますが、格安なんで驚くと思いますよ。
「確実に1回で落として欲しい!」
なら…まかせてみてくれませんか?
よ~~~く大手チェーン店との料金を比較してみてくださいね。
買って一度も袖を通していない子供のトレーナーに名前を書こうとして、間違って付けてしまったそうです。
「それならこのシミだけ落ちればいいですね。大きさも1㎝くらいですから、しみ抜きのみの料金300円です。」
ということで、さっそく…
このくらいなら作業時間トータルで1分くらいでしょうか。
取るだけだったら15秒もあれば取れますね。
とにかく圧倒的なスピードでシミ抜きするのが『えびすや』の本領。
くわしくはこちら
まさに!朝飯前のへのカッパ…しつれいm(__)m
ちょっと自分に酔ってしまいました…
なにより、へたにいじらずにお持ちになっていただいたことが一番大きいですね。
なんとかお金をかけずにきれいにしたい気持ちはわかりますが
マジックのような油性のシミは家庭ではまず落ちません。
似たもので修正液、絵の具(水性、油性とも)、ボールペン、液墨、ペンキなどがあります。
学校では当たり前にあるこれらが、服に付くと意外にやっかい(泣)。
これ、やってみた方はわかるでしょうが、落ちなかったでしょ?
台所用の洗剤がいい、とかマニキュアの除光剤がいい、とかって聞いて
やってみたもの…
すこ~し薄くなったか、へたすりゃかえって広げちゃってダメ~。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。ウワーン!!
しまいにはハイターを使った、なんて強者の奥様もいらっしゃいましたが
ハイターなんかの漂白剤を使ったってびくともしません!
やるだけ無駄です。
むしろ、取れにくくなってしまいますので、そ・れ・だ・けはやめて(泣)。
ァ~ン、やめてぇ~ん♪ その気がないなら~♪
すみませんm(__)m
同じ年代の人はわかるでしょ!
ミ(o._.)oドテッ (o-_-)oムクッ ミ☆(ノ゚ー゚)ノ スチャッ! キリ!
なぜ?油性のシミは家庭では落とせないのか?
参考までに、マジックの成分は量が多い順に
油性はキシレン、樹脂、顔料
水性は水、エチレングリコール、樹脂、顔料
どちらにも樹脂が入っていますね。
顔料とは、まぁ、かんたんにいえば石の粉です。色の成分です。
粉なのでそのままでは繊維につきません。
樹脂はその接着剤の役割をします。
この樹脂が取れればシミも取れるんですが・・・
- 家庭には樹脂を溶かすものがなかなかない
- 溶かせたとしても広がって取りきれないので、かえってひどくなる
- 水でしかすすげない
たいへんでしょ?
もんの~すごく時間がかかって、しかも結果は最悪。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。エーン!!
たった1分で取れるシミに300円?!ってお思いでしょうが、
私ならシミの種類がわかったら…わかんなくてもかまわないけど
まずこれして、次にこれして、それでまだ残ったらこれだな・・・
と次から次にやり方が浮かんできます。
そこには手間だけじゃなく
プロのすべての繊維・生地・染色に対する知識、洗剤・薬品の化学的な知識と
豊富に用意されたシミや汚れに合った薬剤とすばやく落とせる機材
つまり総合技術料が入っているんです。
今回はあんまりかんたんに取れたんで、油性のシミの解説もしちゃいました。
長くなって申し訳ありません、ここまで読んでいただいてありがとうございました。
最後に
寅年だけに
自分に酔って、大好きなお酒に酔っているより始末の悪い 『大寅(オオトラ)』
と化したひげ店長をどうにかしてください! (○`ε´○)プンプン!! by 従業員
おそまつでした。
なによりもお客様の喜ぶ顔を見るのが大好きな『ひげ店長』でした。